2012.10.26

【プロ野球】2012ドラフト。隠れた「勝ち組」はロッテとオリックス

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 日刊スポーツ●写真 photo by Nikkan sports

大阪桐蔭・藤浪晋太郎の交渉権を獲得し、ガッツポーズする阪神の和田監督 10月25日、ドラフト会議が行なわれ、83人(育成枠を含む)の選手が指名を受けた。注目の藤浪晋太郎(大阪桐蔭)は4球団競合の末に阪神が、大学ナンバーワン投手の呼び声が高い東浜巨(亜細亜大)は3球団競合の末にソフトバンクが、それぞれ交渉権を獲得した。また、巨人入りを熱望し、1年浪人生活を送った菅野智之(東海大)は巨人が単独指名。メジャー挑戦を表明している大谷翔平(花巻東)は日本ハムが強行指名する結果となった。

「今年のドラフトは、メジャー挑戦を表明した大谷、1年間の浪人を経て巨人入りを目指していた菅野を除くと、東浜、藤浪をどこの球団が引き当てるのかが最大の焦点でした。その意味でソフトバンク、阪神にとっては大成功のドラフトといえるのではないでしょうか。また、将来性豊かな森雄大(東福岡)を広島との競合の末に獲得した楽天も、いいドラフトだったと思います」

 そう語るのは、ドラフト事情に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏だ。

「特に、阪神が藤浪を引き当てたことはすごく大きいと思います。実力、スター性も含め、藤浪は特別な存在。ここ数年、チームに元気がなかった阪神ですが、藤浪くんが入団することで大きく変わるような気がしてなりません」

 藤浪の獲得によって、近い将来、阪神は投手王国を築く可能性が高いと安倍氏は言う。

「これまで高卒の投手がなかなか育たなかった阪神ですが、最近は秋山拓巳、岩本輝、歳内宏明といった高卒の投手が力をつけてきた。そこに藤浪を加えた若い投手陣が中心となれば、これは面白い存在になりますよ。藤浪は身長が高く、まだ体は完全にできあがっていませんが、ソフトバンクの武田翔太のように、夏場からローテーション入りできる可能性は十分にあると思います」