2012.09.14

【プロ野球】WBCまで半年。
日本だけが監督を決められない理由

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Thomas Anderson/AFLO

第1回WBCで日本代表の監督を務め、現在はWBC特別顧問を務める王貞治氏 本当なら、難しく考えることはないはずだった。なぜなら候補者の一覧表は、ペラ紙一枚で済む程度の話だからだ。

 来春に行なわれる、第3回WBC日本代表の監督。3連覇の重責を担う指揮官は、大会まであと半年となった今もなお決定に至っていない。

 果たして、誰がその任に相応しいのか。

 最初に挙げられている第一の条件――それは、『やはりプロ野球の監督経験者でなきゃ、無理だろう』ということ。

 この時点で存命者、約80人のリストができあがる。

 第二の条件――『その中で、せめてリーグ優勝の経験がある人にお願いすべきじゃないか』。

 この時点で、80人のリストのうち、28人に○がつく。3連覇を託そうという候補者は、このふたつの条件を設けた時点で、じつは28人しかいないのだ。

 そして、第三の条件。

 ここからの条件設定は、いくつかの方向性が考えられる。

 たとえば、まずこうしてみよう――『その中で現役監督、もしくはコーチとしてユニフォームを着ている人は除外する』。

 すると、候補者は18人になる。その名前を列記してみた(以下、敬称略)。落合博満、伊東勤、王貞治、伊原春樹、梨田昌孝、若松勉、長嶋茂雄、東尾修、野村克也、森祇晶、山本浩二、阿南準郎、広岡達朗、吉田義男、上田利治、金田正一、川上哲治、中西太。