2012.06.10

【プロ野球】三浦大輔「大きな支えとなった宮本慎也さんからのアドバイス」

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

昨年は結果こそ残せなかったが、シーズン終盤は手応えを感じていたと語る三浦大輔

三浦大輔インタビュー(1)

 新体制となった横浜DeNAベイスターズの投手陣において、ひとり気を吐いているのがプロ21年目の大ベテラン、ハマの番長こと三浦大輔だ。6月9日時点で6勝2敗、防御率2.44と好調をキープし、自身のプロ通算150勝に大手をかけている。とくに5月21日の阪神戦では8回まで無安打ピッチングを続け、あと一歩でノーヒットノーランの好投を演じた。過去2年間不振に陥り、合わせて8勝しかできなかったことを鑑みれば、まさにエース復活といっても過言ではないだろう。今年39歳になる三浦がどうしてここまで調子を取り戻せたのか、その秘密に迫る。

――今シーズンは体制も変わり、三浦選手にとっても危機感を持って突入したシーズンだと思いますが。

「危機感は毎年持っていますよ。1年1年勝負ですからね。とはいえ自分自身、この2年はローテンションも守れず、規定投球回数にも達していなかった。チームに迷惑をかけて申し訳ないなっていう気持ちでいっぱいでした。でも、自分の中では絶対にやれる自信はあったし、去年の後半から手応えも感じていたんです。そういう意味では今年はやるぞって気持ちは強かったですね」

――三浦選手の生命線であるストレートのキレ、コントロールが戻ってきたような気がしますが、何か理由はあるのでしょうか。

「要因のひとつとして、練習方法を変えたというのがあります。アジリティートレーニング、つまり瞬発系の練習を多く採り入れたんですよ。もちろん以前から瞬発系の練習はやっていたけど、持久系の練習の方が多かった。その割合を逆にしたんです。コーンを置いて真っ直ぐだけじゃなく、後ろや斜めに走ったり、とにかく細かい動きを採り入れて筋肉や関節の隅々まで刺激を入れる」

――それがいい影響を及ぼしている。

「年齢的にも全身の隅々まで使って投げないと球がいかない。まあそれでも140出るか出ないかだけど(苦笑)。けど、細かい筋肉を鍛えることで全身に粘りが出て、結果、"間"ができてバッターも打ちづらくなる。あくまでも感覚的なことだけど、若い時は筋肉の隅々まで意識しなくても勝手に動いた。今は意識しないと動かないから」