2012.02.06

【プロ野球】ソフトバンク、川﨑宗則なきあとの「新1・2番コンビ」は?

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

昨年は不動の2番打者として全試合に出場し、初の3割をマークした本多雄一 2年連続日本一、パ・リーグ3連覇に向け、今季も宮崎でスタートを切ったソフトバンク。昨シーズンは、プロ野球史上初となる11球団すべてに勝ち越す「完全優勝」を果たしたが、2012年シーズンに向けチームに楽観ムードなどない。周知のとおりソフトバンクからは主力選手が大量流出したからだ。大幅な戦力ダウンを強いられた今シーズン、昨年合計43勝をマークした和田毅(オリオールズへ移籍)、杉内俊哉、ホールトン(ともに巨人へ移籍)に代わる先発陣に注目が集まっているが、じつはチームの浮沈のカギを握るのは別のところにある。

 それが川﨑宗則の抜けた「1番」の穴をどう埋めるかだ。

 09年に秋山幸二監督が就任以来、ソフトバンクは徹底した「スモールベースボール」を貫いてきた。その中で圧倒的な強さをみせてきたのは、得点パターンの完成度の高さにあった。秋山監督就任からの3シーズン、いずれも頭ひとつ抜けていたのは盗塁数。しかも09年が126盗塁→10年が148盗塁→11年が180盗塁と年々その数を増やしてきた。

「1点を確実に取る野球。ひとつでも先の塁を積極的に狙う」

 その中において川﨑宗則と本多雄一の「1・2番コンビ」の働きが大きかった。両選手ともに過去2年連続でシーズンフル出場を達成。昨シーズンはペナントレースから日本シリーズまでの全154試合で「1番・川﨑、2番・本多」のオーダーが崩れることはなかった。

 しかし、川﨑が海外FA権を行使してマリナーズへ移った今季、誰と誰が1・2番を組むのか、これこそがソフトバンクの最大にして最重要課題なのだ。

 そこで、まずポイントになるのが本多の打順だ。2年連続盗塁王の俊足に加えて昨季は自身初めて打率3割をクリア。本多自身は「打順については何とも言えない。自分の希望? それも何とも言えない」と言葉を濁すが、08年から09年にかけては1番打者を務めており資質は十二分にある。