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【MLB】大谷翔平をもっと早く休ませるべきだったのか? 二刀流で3連覇に挑んだ代償と30代での新たな挑戦 (4ページ目)

  • 奥田秀樹●取材・文 text by Hideki Okuda

 来季途中に、大谷は33歳になる。これからも二刀流を続けるには、身体の変化に応じた新たな工夫が必要になるだろう。打撃技術の修正だけでなく、投手としての登板間隔や負荷の管理、シーズン全体を見据えた休養の取り方など、本人と球団がともに答えを探さなければならない。それは大谷の可能性を制限するためではなく、二刀流を長く続けるためだ。

 敗退後、大谷は来季について「やるつもりです」と二刀流継続への意欲を示した。ただし、故障の治療や手術の必要性については、今後の検討を待つことになる。ドジャースにも、大谷の意思を尊重しながら、どの段階で休養や治療を優先させるのかという難しい判断が求められる。同時に大谷自身も、身体の状態を球団と共有し、長いシーズンを乗り切るための判断を重ねていかなければならない。

 2026年、大谷は二刀流でワールドシリーズ3連覇を目指したが、その夢はかなわなかった。今回の経験をどう生かすのか。大谷は「来年以降にそれをどう生かせるかは、これからの頑張り次第かなと思っています」と語った。

 数々の常識を覆してきた大谷が、自らの「引き出しの少なさ」を認めた2026年の秋。それは二刀流の限界を意味するのではなく、30代で新たな可能性を切り開くための出発点になるのかもしれない。

著者プロフィール

  • 奥田秀樹

    奥田秀樹 (おくだ・ひでき)

    1963年、三重県生まれ。関西学院大卒業後、雑誌編集者を経て、フォトジャーナリストとして1990年渡米。NFL、NBA、MLBなどアメリカのスポーツ現場の取材を続け、MLBの取材歴は26年目。幅広い現地野球関係者との人脈を活かした取材網を誇り活動を続けている。全米野球記者協会のメンバーとして20年目、同ロサンゼルス支部での長年の働きを評価され、歴史あるボブ・ハンター賞を受賞している。

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