【MLB】「グラブのせいにするな」 ヌートバーを変えたイチローの言葉 新ルーティンが生んだ驚きの変化 (4ページ目)
オフに両足の手術を受けた影響でキャンプ、そして開幕にも出遅れた。それでも6月5日にようやく今季初出場。「1番・レフト」で先発すると、第1打席で内野安打を放ち、痛みを気にすることなく走れる喜びを実感したという。
さらにタイムリー二塁打も放って勝利に貢献。翌日には代打決勝本塁打も放った。
7月30日の時点(現地時間)で45試合に出場し、打率2割4分1厘、3本塁打、15打点、OPS.713を記録。まだまだ本調子とはいかないが、それでもその表情は充実感に満ちていた。
「外野で打球を追う時も、二塁から本塁まで全力で走る時も、あの激しい痛みはありません。手術して本当によかったです。もちろん、筋肉痛はありますよ。でも、去年までの痛みと全然違います。これからは、自分の身体能力を何の不自由もなく発揮できることが本当に楽しみです」
道具を大切にすること。自分の身体を大切にすること。そして、すべての結果を自分自身の責任として受け止めること──。イチローが語った哲学は、今、ヌートバーというひとりのメジャーリーガーの中で確かに息づいている。その答えがどんな未来につながるのか、これからのプレーが教えてくれるはずだ。
著者プロフィール
ブラッド・レフトン
1962年、米ミズーリ州セントルイス生まれ。地元ラジオ局で大リーグ取材に携わった後、92年ミシガン大学で修士号取得。その後、NHKの番組制作に携わるため来日。96年に帰国。現在、日米両国の雑誌やテレビでフリージャーナリストとして活躍中。日本人メジャーリーガーや日本でプレーする外国人選手の取材を積極的に行なっている。
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