「40億円の大谷翔平、32億円のダルビッシュは何位?」WBCに出場するスタープレーヤー高額年俸ランキング (4ページ目)
【2位】3500万ドル(約47億5000万円)
ノーラン・アレナド
<アメリカ代表/セントルイス・カージナルス/31歳/三塁手>
過去8年のうち、30本塁打に届かなかったのは短縮シーズンの2020年だけ。実質的には、7年連続30本塁打以上を継続中と言っていいだろう。
ゴールドグラブの連続受賞はさらに長く、メジャー1年目の2013年から逃したことは一度もない。8年2億6000万ドル(約353億円)の契約は、今年から後半に差しかかる。
今回のWBC出場は、連覇とともに雪辱の意図もあるように見える。前回、アメリカは優勝を飾ったものの、自身は打率.161に終わり、全チームの選手のなかで最多の11三振を喫した。
現在はカージナルスでともにプレーするポール・ゴールドシュミットも同様だ。打率.077の前回に続き、今回も出場する。ゴールドシュミットの年俸は2200万ドル(約29億9000万円)。今年は5年1億3000万ドル(約176億円)の4年目だ。
【1位】3545万ドル(約48億1000万円)
マイク・トラウト
<アメリカ代表/ロサンゼルス・エンゼルス/31歳/外野手>
メジャー2年目の2012年以降、OPS.930未満のシーズンはなく、過去8年はいずれも.990を超えている。ただ、2021年の出場は36試合にとどまり、昨年は3年ぶり3度目の40本塁打以上ながら、規定打席には届かなかった。
これから「健康であれば」という条件つきのスーパースターとなっていくのか、4度目や5度目のMVPを手にするのか、キャリアの岐路に立っているのではないだろうか。12年4億2650万ドル(約579億円)の契約は、今年を含めて3分の2が残っている。
WBCは、キャプテンとして参加する今回が初めて。エンゼルスひと筋でプレーしているため、ポストシーズン出場も2014年の3試合しかない。
なお、WBCの各ロースターに入っているメジャーリーガーのうち、この10人に次ぐ高年俸は、2400万ドル(約32億6000万円)のダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)だ。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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