メジャー開幕延期で得する人損する人。最も恩恵を受ける日本人選手は? (7ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 一方、左打ちの筒香選手もツープラトンで起用される可能性があります。レイズのケビン・キャッシュ監督は昨年162試合のうち、実に149通りのラインアップを組み、57人もの選手を起用しました。ベンチ入りの選手全員で戦うことを好むタイプです。

 なかでも、筒香選手が守るサードやレフトは打力重視のポジションであるため、左投手に対して結果を残さないと、右打ちの選手と併用されかねません。それゆえ、オープン戦12試合で打率.179、とくに左投手に対して11打数1安打という成績は少々気がかりです。

 逆に、ロースター拡大でチャンスが広がるかもしれないのは、マイアミ・マーリンズの加藤豪将選手です。

 2013年のドラフト2巡目指名でヤンキース入り後はずっとマイナー暮らしでしたが、昨年12月にマーリンズとマイナー契約して今春キャンプに招待選手として参加しました。オープン戦は14試合すべて途中出場でしたが、一塁、二塁、三塁を守り、打率.250ながら高い出塁率.438をマーク。プロ入り8年目で、ようやくメジャー初昇格のチャンスが巡ってきています。

7 / 8

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る