2019.06.10

大谷と菊池メジャー初対決で明暗。
高校は同じも似て非なる育成だった

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Getty Images

 これほどまでにハッキリと明暗が分かれなくてもよかったのに──

 2019年6月8日(現地時間)、エンゼルスタジアムでマリナーズ菊池雄星とエンゼルス大谷翔平のメジャーでの初対決が実現した。結果は大谷の3打数2安打、1ホームラン。菊池は4回裏にトミー・ラ・ステラ、マイク・トラウト、大谷に3者連続ホームランを浴びて撃沈。4回途中7失点、79球でマウンドを降りた。

 中4日のローテーションを1飛ばして、万全の状態をつくるための中8日のマウンドだったが、菊池は対大谷だけでなく、先発ピッチャーとしても結果を残すことができなかった。

菊池雄星(写真左)と大谷翔平のメジャー初対決は、大谷に軍配が上がった 一方、6月に入って調子を上げている大谷は、上がらなかった打球が本来の弾道に戻りつつあり、この日のホームランも菊池のカーブを十分、引きつけての左中間へ高々と打ち上げた理想的な弾道の一発。ピッチャーとしてのリハビリの最中にバッターとしての結果を出さなければならない難しい状況のなか、徐々に真価を発揮している。ふたりは試合後、こう話していた。

「2打席目、3打席目と重ねていくほどにタイミングが取れてきていたので……(2打席目に凡退したのは)ボール球のカーブをファーストゴロだったんですけど、その中で軌道を確認できたのはよかったかなと思います。(菊池との対戦に対して)特別な気持ちは、何回やっても同じく持つんじゃないかなと思いますけど、打席のなかでやることは変わらない。(菊池は第1打席で)首を振って変化球も投げていましたし、熱くなってストレートだけ、という感じでもないのかなという印象を受けたので、2打席目以降はわりと冷静に、いいタイミングでいけました」(大谷)

「悔しいっていう気持ちですね。ここ3試合のなかで、ボール自体は少しいいのかなというのはありましたけど、まだまだ、いい状態にはもう少しかなと感じました。もともと四隅をつくようなピッチングではないんですけど、軌道が一定しないというか、いい時と悪い時がハッキリしているので、甘くなっても差し込めるようなボールはまだいってないのかなというところです。よくない試合が3試合続きましたけど、ここで自分自身がこの現状をどう捉えるかというところで、今後の結果とか、野球人生も変わってくると思っています。この苦い経験を必ずプラスにしたいなと思います」(菊池)