米国FA専門家が「青木宣親はベンチ」の評価。ヤクルト復帰はあるのか (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 メッツで瑞々(みずみず)しさを少なからず取り戻した後でも、地元メディアは「やはり第4の外野手役が適任」と口を揃えていた。シーズン終了後にメッツから自由契約になったのも、来季の年俸650万ドル(約7億6500万円)は控え選手としては高額すぎるという判断に違いない。だとすれば、あくまでアメリカでのキャリア続行にこだわるなら、控え扱いとしてオファーを待ち、所属先を探すことになるのだろう。

 筆者の推測だが、ざっと目渡して、長打力には秀でていても、三振の多い若手外野手ばかりが揃ったフィラデルフィア・フィリーズは面白いかもしれない。昨季は24歳のニック・ウィリアムズ(88試合で打率.282、12本塁打、97三振)、25歳のオデュベル・エレーラ(138試合で打率.281、14本塁打、126三振)、26歳のアーロン・アルテール(107試合で打率.272、19本塁打、104三振)などが外野で出場したが、プレーは粗っぽい印象があった。

 今オフにFAでカルロス・サンタナ一塁手を手に入れたため、昨季に一塁手を務めたリース・ホスキンス(50試合で打率.259、18本塁打、46三振)までもが外野に回ることになりそうだ。これだけ同タイプの選手が外野に揃ったなら、1人を放出するか、タイプの違う選手をあらかじめ組織に加えておくことも考えられる。青木が興味を持たれるとすれば、こういった状況のチームではないかと思う。

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