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プレーオフのキーマンに浮上。
リリーフ前田健太がカーショウを救うか (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 一方、もうひとつのカードの「ドジャースvs.ダイヤモンドバックス」も、見どころは「投vs.打」の対決だと思います。

 今季のドジャースは開幕から歴史的な快進撃を見せ、誰もが早々に地区優勝を決めると思っていました。しかしながら、シーズン終盤にまさかの大失速。ロサンゼルスに本拠地を移転してから最長となる11連敗を喫するなど、原因のよくわからない不調に陥りました。ただ、それでも最終的には球団史上2位タイの104勝をマーク。5年連続で地区優勝を果たし、今年もプレーオフに駒を進めました。

「投手王国」と称されるドジャースは、今季もその伝統に恥じぬ好成績を残しています。チーム防御率3.38はナ・リーグ1位。特に先発投手陣は6人も候補がいるほど層が厚く、ディビジョンシリーズではクレイトン・カーショウ(18勝4敗・防御率2.31)、ダルビッシュ有投手(10勝12敗・防御率3.86)、リッチ・ヒル(12勝8敗・防御率3.32)、アレックス・ウッド(16勝3敗・防御率2.72)の4人でローテーションを回して戦う予定です。

 そしてクローザーには、今季のセーブ王に輝いたケンリー・ジャンセン(5勝0敗41セーブ・防御率1.32)が君臨。ジャンセンのデータで注目したい点は、41セーブのうち10セーブは「イニングまたぎ」だったという点です。ポストシーズンではそういう状況になることも多々あるので、イニングをまたぐ連投になっても結果を残せる守護神の存在は大きいでしょう。

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