ダルビッシュ移籍後初勝利。ナ・リーグとの相性のよさはホンモノだった (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

 短期決戦のプレーオフを勝ち抜くには、ゲームを支配できるような圧倒的な力が必要となります。カーショウが万が一、今回もプレーオフで信じられないような悪いピッチングをすることになれば、その流れを断ち切らなければなりません。そんな悪いムードを大舞台でガラッと変えられるのは、やはりダルビッシュ投手のような「剛腕タイプ」の本格派ピッチャーなのです。

 2013年から2015年の3年間は、カーショウと同じ際立つ投手がもうひとりいました。現在ダイヤモンドバックスでエースを務めるザック・グレインキーです。左のカーショウに対し、右のグレインキーは、まさにドジャースの誇る「2枚看板」でした。今回、ドジャースはその名コンビを復活すべく、右のダルビッシュ投手を獲得したのだと思います。

 一方、ダルビッシュ投手にとってドジャースへの移籍はどうなのか──。メリットを挙げるならば、まずは本拠地がドジャースタジアムになったことでしょう。

 レンジャーズの本拠地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンは以前からボールがよく飛ぶと、ダルビッシュ投手本人も言っていました。対してドジャースタジアムは「ホームランの出づらい球場」として有名です。ダルビッシュ投手はレンジャーズでア・リーグ11位の被長打率.396というすばらしい結果を残していただけに、ナ・リーグのドジャースではさらに優位に立つことができると思います。

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