イチローも喜ぶ。マーリンズ入り田澤純一に年俸7億円の価値はあるか (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 また、マーリンズはブルペンの補強も同時に着手。残された先発投手陣の負担を少しでも軽くするため、ブルペンの層を厚くすることが必要不可欠だからです。しかもこのオフ、今シーズン67試合に登板したオールスターリリーバーのフェルナンド・ロドニーがFAでアリゾナ・ダイヤモンドバックスに、さらにチームで6年間リリーフを務めてきたマイク・ダンもFAでコロラド・ロッキーズに移籍。ブルペンの貴重な投手ふたりを一気に失ってしまったのです。

 そこでマーリンズは、今回のFA市場で最大の目玉であるアロルディス・チャップマンかケンリー・ジャンセン、このふたりのいずれかの獲得に動きました。チャップマンはオフの期間にマイアミで過ごしており、ジャンセンはドン・マッティングリーがロサンゼルス・ドジャース監督時代に一緒に戦った間柄。どちらかは獲得できる手応えがありました。しかし、チャップマンはヤンキースに復帰し、ジャンセンはドジャースと再契約。結果、ふたりとも獲得することはできませんでした。

 そこで目をつけたのが、田澤投手です。12月16日、マーリンズはメジャー9年目の30歳右腕との契約に踏み切りました。さらにその直後には、同じレッドソックスからFAとなったブラッド・ジーグラーと2年総額1600万ドル(約18億8000万円)で契約合意。これらの補強により、来シーズンのリリーフ投手陣の顔ぶれは揃ったといえるでしょう。

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