68年ぶりインディアンスか、108年ぶりカブスか。歴史的戦い始まる (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 インディアンスがカブスに勝つためには、なるべく先発陣が序盤での失点を抑え、自慢の強力リリーフ陣の継投で必勝パターンに持ち込むことがカギとなるでしょう。インディアンスにとって朗報は、9月9日に右前腕屈筋の張りで戦線離脱していた先発のダニー・サラザーがワールドシリーズに間に合いそうなこと。先発3番手としてレギュラーシーズンは欠かせない柱のひとりだっただけに、サラザーの復帰はとても頼りになます。

 また、このポストシーズンでは予想外の先発投手たちが見事なピッチングを披露しました。今季防御率4.40だった32歳のジョシュ・トムリンがディビジョンシリーズで強打を誇るボストン・レッドソックス相手に5イニング2失点、リーグチャンピオンシップシリーズでもブルージェイズ相手に5イニング3分の2を投げて1失点。ともに勝利投手となっています。

 一方、24歳のライアン・メリットはレギュラーシーズンで1試合しか先発したことがない新人にもかかわらず、ブルージェイズ相手に4イニング3分の1までパーフェクト。新たな先発投手の台頭により、リリーフ陣への負担も軽くなるのではないでしょうか。

 対するカブスは、エースのレスターがこの大舞台でも勝負のカギを握っていると思います。ワールドシリーズ通算3勝0敗・防御率0.43という驚異的な実績を持つだけに、彼を筆頭とするカブス先発陣がゲームの主導権を握れば、あとは強力打線が援護してくれるでしょう。

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