モーガンも発見! メキシカンリーグで奮闘する懐かしの助っ人たち (3ページ目)

  • 阿佐智●文・写真 text&photo by Asa Satoshi

 ガルシアと同じディアブロスで現在コーチをしているのは、パナマ人のホセ・マシーアスだ。2006年に日本一に輝いた日本ハムでプレーした経験があり、日本を去った後、プレーの場を求めてメキシコにやって来た。その後、2012年に行なわれた第3回WBC予選を最後に現役引退し、現在は指導者として活躍している。

 そんな彼に、日本での思い出を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「いちばん印象に残っているのはチームメイトだった小笠原(道大/現・中日二軍監督)だね。すばらしいバッターだった。あとはダルビッシュ有(現・レンジャーズ)。当時はまだ若かったけど、よく僕にメジャーのことを聞いてきたよ。あの頃から興味があったんだろうね。その後、彼がメジャーに来て、僕は敵方のコーチだったんだけれど、試合中に僕に気づいてびっくりしていたよ」

 このほかにも、巨人、日本ハムで2007年から5シーズンを過ごしたウィルフィン・オビスポや、2013年に中日でプレーしたワーナー・マドリガル、さらには昨シーズン日本ハムに在籍していたビクトール・ガラテがメキシカンリーグでプレーしている。

 日米の野球を経験した後、メキシコに身を投じた彼らは一様に、メキシコ野球と日本野球の共通性について指摘する。投手のストレートの速さには、総じて5キロほど差があるようにも思えるが、パワーに頼らず、変化球を丁寧にコントロールするという傾向は確かに共通する。

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