現役最年少&契約金11万円男。メジャーで大暴れの新人2人は何者? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 すると、2番・ライトでスタメン出場したマザラは、相手エースのジャレッド・ウィーバーからホームランを放ち、いきなり4打数3安打と大暴れしたのです。デビュー戦でヒット3本を打ち、そのうち1本塁打をマークしたのは、球団史上4人目の快挙。それ以降、マザラはスタメンの座をがっちりと掴み取りました。デビュー以来8試合連続で出塁するなどコンスタントに結果を残し、4月は18試合に出場して打率.323・2本塁打・7打点。見事、4月のア・リーグ月間最優秀新人賞を受賞しました。

 マザラの評価が高い理由は、2番バッターとして得点・出塁率ともに高い数字を残している点です。5月23日現在、36試合で18得点・出塁率.351をマークしており、レンジャーズのジェフ・バニスター監督は、「非常に選球眼がよくて、2番に向いている」と高く評価しています。

 ただ、本来のマザラの魅力は、プロ入り前から注目されていたパワーです。レンジャーズというチームは伝統的にパワーヒッターを数多く輩出しており、彼もその流れを継ぐ選手になると期待されています。古くは1974年のア・リーグMVPに輝いたジェフ・バロウズ。1980年代は大学からマイナーを経由せずにメジャーの4番に座ったピート・インカビリア。さらに2年連続(1992年・1993年)でホームラン王に輝いたフアン・ゴンザレス。メジャー通算609本塁打を記録したサミー・ソーサも、メジャーデビューしたチームはレンジャーズでした。

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