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ナ・リーグ頂上決戦。「奇跡」のメッツと「呪い」のカブス、その行方は? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 それら若いパワーヒッターの筆頭は、不動の4番を務める26歳のアンソニー・リゾ。ディビジョンシリーズ第4戦では勝ち越しホームランを放ち、リーグチャンピオンシップシリーズ進出を決めました。続く大砲は、今シーズンのナ・リーグ新人王にもっとも近いと目される23歳のクリス・ブライアント。ルーキーながら3番を任され、同シリーズ第3戦では勝ち越しホームランをマークしています。また、キューバ出身で2014年にメジャーデビューした23歳のホルヘ・ソレアと、昨年のドラフト1巡目(全体4位)でカブスに入団した22歳のカイル・シュワーバーも、ともにディビションシリーズで2本塁打を打ちました。

 このような若さあふれる両チームですが、対戦するにあたって面白いのは、メッツの豪腕3本柱に加えて24歳の新人スティーブン・マッツの計4投手は、ディビジョンシリーズで合計29イニング3分の1を投げてホームランを1本も打たれていないという点です。はたして、メッツの豪腕が抑えるのか、それともカブスのパワーヒッターが打ち崩すのか、チームを引っ張る若手たちの激突は見逃せません。

 また、このカードは今シーズンの対戦成績も話題になっています。両チームはレギュラーシーズンで7度対戦しているのですが、成績はカブスの7勝0敗。なんと、メッツは1勝もできていないのです。得点数もカブスの27得点に対し、メッツは11得点。圧倒的にカブスのほうが好成績を残しています。

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