MLBオールスター開幕。ピート・ローズの伝説再び? (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 ブルージェイズは両リーグを通じて、今もっとも得点力のあるチームです。2010年〜2011年と2年続けて本塁打王に輝いたホセ・バティスタや、昨年まで3年連続で30本塁打・90打点をマークしているエドウィン・エンカーナシオンなど、ホームランバッターがずらりと顔を揃えています。そんなスラッガーたちを差し置いて、昨年オフにトレードで新天地トロントにやってきたドナルドソンが現在ア・リーグ5位タイの21本塁打をマークし、ブルージェイズ打線を牽引しているのです。

 また、三塁手のドナルドソンは今シーズン、守備でも注目を集めました。6月24日のタンパベイ・レイズ戦で0−0の緊迫したゲームの中、三塁スタンド方向に上がったファウルボールを追いかけ、最後は観客席にダイブしてキャッチしたのです。これは、「球史に残るプレー」と各メディアで大絶賛されました。

 このように守備で魅せるプレーも、オールスターの見どころのひとつといえるでしょう。今回、特に注目したいのは、カンザスシティ・ロイヤルズの選手です。ファン投票の序盤では、ロイヤルズの選手が野手9人中8人を独占していました。結果的にファン投票で各部門1位になったのは4人ですが、それでもこの人数は2008年のボストン・レッドソックス以来となる多さです。

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