【MLB】青木宣親の元同僚はファンを救助しない冷たい人?

  • 三尾圭●協力 text Mio Kiyoshi

アメスポ事件簿160

 昨年はチームで2番目に多い71試合に登板して3勝3敗・防御率2.69、リーグ3位タイとなる27ホールドと活躍したミルウォーキー・ブルワーズのブランドン・キンツラー(30歳)。シーズン終了後には記者の投票により、青木宣親(32歳)とともに「unsung HERO(縁の下の力持ち)」に選ばれた。青木はカンザスシティ・ロイヤルズに移籍したものの、キンツラーは今シーズンもブルワーズの主力リリーフとしてチームを支えている。

 そんなある日、キンツラーが本拠地ミラーパークでの試合中にウォームアップしていると、予想外の出来事が起きた。なんと、試合を観戦していた地元ファンがスタンド下にあるブルペンに転落してしまったのである。プルペンの地面に身体を強く叩きつけられたファンは、ピクリとも動かなかったという。

 だが、身動きしないファンに対し、ブルペンで投げていたキンツラーはただ眺めているのみ。すぐさま救急隊が駆けつけて救助処置をしていたが、その横でキンツラーは黙々とウォームアップを続けたのである。病院に運ばれたファンは数日後に退院できたので事なきを得たが、あまりにも冷たい対応に地元ファンもブーイング。それについてキンツラーは、「僕は自分の仕事をこなさないといけなかったので......」と苦しい言い訳をしていた。

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