2014.04.01

黒田博樹が語る「ヤンキースで投げることの重み」

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

 ヤンキースの開幕ローテーションが決まった。1番手はC.C.サバシア、2番手が黒田博樹、3番手イアン・ノバ、4番手に田中将大、5番手がマイケル・ピネダだ。黒田はこれで、ヤンキースに移籍してから3年連続して先発2番手としてシーズンを迎えることになる。

ヤンキース移籍後、2年連続200イニングを超えている黒田博樹。

 黒田がヤンキース在籍の2年間で残した成績は、27勝14敗、防御率3.52。投球回数は2年連続して200イニングを超え、昨季のシーズン総括会見ではブライアン・キャッシュマンGMから「黒田が今季のエースだった」と最高の賛辞を贈られた。

 また、辛辣さにかけては天下一品のニューヨーク・メディアからも「ヤンキースで成功した日本選手の代表例。それは松井秀喜と黒田博樹」と言われたほどだ。

 こうした評価を伝え聞いた黒田は、「結果がよければ、よくやったと褒めてもらえますけど、悪ければボロかすに叩かれますからね、この街は。覚悟してやっていますよ」と、細い目をさらに細くして笑ったが、「覚悟」という言葉には重みが感じられた。

「僕自身はどこの球団で投げても、マウンドに上がるときはプレッシャーを感じて投げている。プレッシャーというのは人それぞれで大きさはわからないし、それを数値に表すこともできない。でも、僕は常に自分にプレッシャーをかけて野球をやってきた。どこのチームで投げていてもマウンドに上がることに関しては一緒。でも、このチームはそれ以外のところでよそにはない雰囲気がありますね。当然、ヤンキースだからという部分で意識しているものはあります」

 かつて、松井秀喜はヤンキースでプレイすることへのプライドについて次のように語った。

「選手はどんな場面でも最善の結果を導き出そうと懸命になる。もちろん、野球だから失敗することもありますが、最善を尽くすためのアプローチを誰に言われるまでもなく普通にやる。それが、このチームの伝統であり、素晴らしさを感じる部分ですね」