2014.02.06

名門ヤンキースの一員となる田中将大。ノルマは「7年で100勝」

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu photo by AFLO

 1月22日、ポスティングシステムでメジャー挑戦を表明していた楽天・田中将大投手が、名門ニューヨーク・ヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約161億円)で契約に合意したことが報じられました。過去に「1億ドルプレイヤー」となった投手は12人いますが、そのうちサイ・ヤング賞投手は8人。また、サイ・ヤング賞に選ばれなくても、2008年にリーグチャンピオンシップとワールドシリーズでダブルMVPに輝いたコール・ハメルズ(フィラデルフィア・フィリーズ)や、2012年に完全試合を達成したマット・ケイン(サンフランシスコ・ジャイアンツ)など、1億ドル投手は錚々(そうそう)たるメンツばかり。右投手では、デトロイト・タイガースのジャスティン・バーランダー(7年総額1億8000万ドル)、シアトル・マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス(7年総額1億7500万ドル)に次ぐ史上3位の金額です。

名門ヤンキースに移籍した田中将大はどのぐらい活躍できるのか 今オフの田中投手の入団劇は、トレード移籍を除外すれば、ヤンキース史上ベスト10以内に入る出来事だと思います。過去を紐(ひも)解くと、ヤンキースは札束攻勢で次々と大物選手を獲得し、「金満球団」と揶揄(やゆ)されてきた歴史があります。FA移籍が解禁となった1970年代以降を振り返ると、まずは1976年、FA制度が導入された年のオフに5年総額290万ドル(約8億4970万円/当時)でボルチモア・オリオールズから引き抜いたレジー・ジャクソンの移籍劇が挙げられるでしょう。1972年から1974まで、チームを3年連続世界一に導いたオークランド・アスレチックスの4番打者を、ヤンキースが大金を積んで獲得したのです。そして移籍1年目の1977年、ジャクソンは周囲の期待に応えるように大活躍。ワールドシリーズ最終戦となる第6戦では3打席連続ホームランを放ち、ヤンキースを世界一に導きました。

 次に挙げるなら、1980年のオフに10年総額1500万ドル(契約内容により最終的に2330万ドル)でサンディエゴ・パドレスから移籍したデーブ・ウィンフィールドです。移籍1年目に自身初のシルバースラッガー賞を受賞し、ヤンキースで8年半プレイ。のちに通算400本塁打・3000本安打を達成して殿堂入りを果たしました。