日本人メジャーリーガーたちの「2013年名場面」ベスト10

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu photo by AFLO

 2013年のメジャーリーグは、日本人選手の活躍が特に目立ったシーズンだったと思います。振り返ればいろいろあるのですが、その中でも強く印象に残った日本人メジャーリーガーの躍進ぶりを、ランキング形式でピックアップしてみました。

様々なシーンで日本人メジャーリーガーが主役となった2013年。イチローも大記録を達成様々なシーンで日本人メジャーリーガーが主役となった2013年。イチローも大記録を達成10位 ヤンキースがドラフト2巡目で日本人を指名

 メジャーデビューを果たした選手ではありませんが、2013年を振り返る上で、彼を外すわけにはいかないでしょう。6月6日に行なわれたメジャーリーグのドラフト会議で、カリフォルニアに住んでいる当時18歳の高校生、加藤豪将(ごうすけ)選手が2巡目全体66位でニューヨーク・ヤンキースから指名されたのです。こんなにも高い順位で日本人の名前が挙がり、しかも名門ヤンキースからの指名とあって、加藤選手は一躍、時の人となりました。

 さらに、その後の活躍にも驚きました。ルーキーリーグで50試合に出場し、打率.310・6本塁打・25打点をマーク。リーグ1位となるOPS.924を記録するなど目覚ましい結果を残し、ベストナインにも選ばれたのです。また、アメリカ随一の野球専門誌『ベースボールアメリカ』による、「2014年のヤンキース若手有望株ランキング」では10位に選出。これほど目覚しい活躍を見せた10代の日本人ルーキーは、かつていません。

 もちろん、加藤選手がメジャーに上がってくるのは、まだ先の話です。アメリカ野球界はじっくりと若手を育てる方針なので、数年かけて昇格させるでしょう。順調に育っていけば、3年後のメジャーデビューが目標でしょうか。ただ、それでも21~22歳。今後の成長に期待しています。

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