2013.03.13

【WBC】「史上最強」の呼び声高いドミニカ打線に気をつけろ!

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by AFLO

WBC史上最強と恐れられるドミニカ打線の中軸を担うのがヤンキースのロビンソン・カノだ 決勝ラウンドにキューバや韓国が駒を進められなかった今、WBC3連覇を狙う侍ジャパンにとって一番気になるのは、どこがマイアミラウンドを勝ち上がってくるかだろう。その中でも注目は、第1ラウンドを無敗で突破したドミニカ共和国だ。大会前、オーストリアの大手ブックメーカー『bwin』は、アメリカと並んで本命のオッズをつけた。格下のオランダに屈辱の2連敗を喫し、第1ラウンドで姿を消した前回大会から4年――。悲願の初優勝に向け、現地ドミニカのムードは高まっている。

「大会前から、ファンは今回の代表チームに熱狂しているよ。インターネットで、『俺ならこの打順を組む』と議論しているんだ。同じ打順を見つけられないほど、ファンの議論は白熱しているね」

 こう話すのは、ドミニカで123年の歴史を誇る地元紙『リスティン・ディアリオ』で、39年間健筆を振るうエクトル・クルス記者だ。一方、1997年から西武と巨人で5年間プレイし、現在は母国ドミニカで中日のスカウトを務めるドミンゴ・マルティネスも鼻息が荒い。

「ドミニカにとって、WBCは重要な大会だ。我々はベースボールカントリーだから、世界大会で勝たなければならない。今回のチームには、素晴らしいラインアップが揃っている」

『マルちゃん』の愛称で親しまれた彼は、「WBC史上最強」との呼び声高いドミニカ打線に胸を張る。メジャーリーグで2005年から3年連続で盗塁王に輝き、2011年に首位打者となったホセ・レイエス(トロント・ブルージェイズ)がリードオフマンを務め、クリーンアップにはニューヨーク・ヤンキースで中軸を任されるロビンソン・カノ、ブルージェイズで昨季42本塁打を放ったエドウィン・エンカーナシオン、そして2009年のナ・リーグ首位打者に輝いたハンリー・ラミレス(ロサンゼルス・ドジャース)が座る。さらに2011年にポストシーズン史上最多の6本塁打を放ち、ア・リーグのチャンピオンシップシリーズでMVPを獲得したネルソン・クルーズ(テキサス・レンジャーズ)という『短期決戦男』の存在も心強い。