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【特別対談】元浦和学院・森士監督が「BUNGO」に見た理想のチームづくり「紅白戦で競わせるマネジメントはすごくいい」 (2ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Yuta Ishida

二宮 中学時代、静央シニアで全国優勝を果たした石浜文吾や野田幸雄が入学した桜花高校の青木竜人監督は、元企業経営者で、データや環境を重視した合理的なチームづくりを目指しています。ただ、まだ描いていない部分ですが、昔ながらの根性や理屈を超えた強さも大切にする監督なので、うまく融合させたいです。

 監督にもビジネスにおけるマネジメントの感覚は必要だと考えています。目標を掲げて選手たちにモチベーションを与え、成果やプロセスをもとにわかりやすい評価をして、全員で納得しながらひとつのチームをつくっていく。選手というのはお互いの力を試合で実感するものですから、紅白戦で競わせてメンバーを決めるというマネジメントはすごくいいと思いました。僕もそういうタイプの監督だったんじゃないかと、自分ではそう思っているんですけど(笑)。

二宮 ハイ、たしかに森さんにはそういうイメージがありました。青木監督も高校野球の仕組みに関しては「おい、このシステムって変じゃねえか?」とか「これじゃ、やりづれえな」的なことを平気で言い放ってくれそうな、そんな雰囲気を感じさせる指導者です。

 僕が浦和学院の監督をしていた時に参考にしていたのは、経営学や心理学でした。もともと本を読むのが好きで、自分のチームづくりにビジネススキームを取り入れる発想は必要だと思っていたんですよ。だから桜花の監督さんの感覚もよくわかります。選手たちが自分自身のポテンシャルを、野球の技術だけじゃなく、心の部分で高めていくためには、チーム内での競争を通してプレッシャーを感じたり、一体感を味わったりすることは欠かせません。

【甲子園出場が決まっても競争は終わらない】

二宮 森さんがベンチ入りメンバーを決める時に大切にしていたのはどんなことだったんですか。

 それは『最後の最後までが競争』ということです。埼玉大会で勝って甲子園へ出場できるとなって、20人のメンバーがそのままかといえば、そうじゃありません。

二宮 3年前の夏から、甲子園のベンチ入りメンバーは18人から20人になりました。それまでは埼玉大会を戦った20人のメンバーから2人を減らさなければならなかったんですよね。

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