【夏の甲子園2026】大谷翔平の母校・花巻東が「オール岩手」から大転換 県外出身者、海外からの留学生が続々入部 (4ページ目)
関西と東北では、ノリが違うのではないか。そう尋ねると、川本は「たしかに最初はノリが違って、寂しさを覚えることもありました」と告白する。ただし、川本は続けて補足した。
「でも、今はこっちのノリも楽しいですよ。いろんな文化を経験した人が集まっていて、一人ひとりに個性があって。それだけチームが豊かになっていくと感じます」
花巻東の選手たちの話を聞きながら、私はかつて野球留学生の取材をするなかで聞いた、ある人物の言葉を思い出していた。
「どこから来たかが問題なんじゃない。どこで汗を流したかが大事なんだ」
この言葉は盛岡大付の元校長・赤坂昌吉さんが、越境入学生の受け入れに反対する学校職員に言い放ったものだという。
その地で汗を流す、すべての高校球児に拍手が送られる世界であってほしい。花巻東の変革を目の当たりにして、そう願わずにはいられなかった。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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