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司法試験合格の東大野球部・スタンリー翔唯「文武両道は褒め言葉ではない」日本のトップを目指す男の野望とは? (3ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Masanori Kadowaki

【見据えるのは早大戦でのホームラン】

ーー結果、東大文三に合格し、野球部に入部。久しぶりの野球はどうでしたか?

 いやあ、ダメでした。全然ダメでしたね。まず入って2〜3週間で、手首と脇腹の肋骨を疲労骨折してしまいました。今考えると、そりゃそうだよなって。まあ5年ぶりくらいに、本格的に野球をやるわけだったので、ちょっとなめていたというか、自分の実力を過信していました。

ーーやっぱり感覚が全然違った?

 中学まではショートでスローイングはめちゃくちゃ自信があったんですけど、手の感覚がまったくなくなっていて、イップスとまでいかないですけど......本当に送球難という感じでした。

ーースタンリー選手から見て、東大野球部の印象は?

 もちろん六大学のなかではレベルは高くはないです。でも、みんな一定のレベルの力があって、走・攻・守のどれかに秀でている選手がいる印象はあります。

ーー最近の東大野球部は勝ち点まであと一歩のところまで来ています。

 成長曲線が今、すごく鋭く上がっていると思います。これからは、この成長をさらにどれだけ加速させるかという部分にかかっています。当然、僕にも当てはまることです。

ーー現時点で、スタンリー選手に足りない部分、足りている部分はそれぞれどこになると思いますか?

 走・攻・守の「走る」と「守る」部分では、すべて足りないのが大前提ですが、「攻める」のバッティングのパワーでは、六大学のレベルには十分達しているかなと思います。ただ、やっぱり速球に対する対応がまだまだ。ある程度のスピードを超えてくると、なかなか自分のバッティングができないところが課題です。

ーー今年の春季リーグから、東京六大学ではDH(指名打者)制が採用されて、スタンリー選手はDHでの出場の可能性が高いと言われていますが。

 東大3年目になって野球感が戻ってきたというか、実力がそれなりのものになってきた時に、ちょうどDH制が採用されるということは、ありがたいです。

ーー東大の開幕戦は、4月11日午前11時から、明治神宮球場での明治大戦。東京六大学野球史上初の「DHヒット」の可能性もありますが、意識したりしますか?

 いや、何も考えてないですね。もちろんチームとしては明治戦を見据えていますが、僕は正直、その次の早大戦を見据えていて、そこでホームランを打ちたい。早大の小宮山悟監督を後悔させたいというか、早大をやめた選手にホームランを打たれて最大のダメージを与えられたらなと思っています(笑)。

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