【高校野球】「甲子園の熱狂はプロレスと同じ」 神戸国際大付・青木尚龍監督が語る"魔物の正体" (3ページ目)
【プロレスラーの入場曲をいち早く採用】
甲子園の応援といえば、近年はブラスバンドの演奏にも注目が集まっているが、神戸国際大付の応援もオリジナリティに溢れている。人気プロレスラーの入場曲をいち早く取り入れ、スタンドを大いに盛り上げてきた。
「ハンセンのテーマ曲である『サンライズ』なんて、めちゃくちゃ早くから兵庫大会でやっていましたね。最近はどこもやるようになって、ウチはあまりやらんようになったけど」
馬の嘶(いなな)きとともに、迫り来るようなメロディに乗って、テンガロンハットをかぶったスタン・ハンセンがロープを振り回しながら入場する。1980年代に圧倒的な人気を誇ったレスラーのテーマ曲は、兵庫県内のチームでも演奏される機会が多いが、その元祖は神戸国際大付である。
卒業生の記憶をたどると、校名が八代学院から神戸国際大付へと変更された1992年頃には、すでに流れていたようだ。青木も「最初の頃は、全日本や新日本の選手のテーマ曲が収録されたCDを買ってきて、スタンドから流したりもしていましたね」と振り返る。
そこからバリエーションも増え、2017年春に甲子園へ出場した際には、こんなパターンができあがっていたという。当時のコーチが教えてくれた。
「試合前のシートノックの7分間は、武藤敬司から中邑真輔へいっての三沢光晴。これが基本の流れです」
今回のラインナップにも、自然と興味が向く。青木に尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「僕からリクエストすることはなくて、基本的に任せています。個人的には小橋建太さんの曲や、長州力さんの『パワーホール』、天龍源一郎さんの『サンダーストーム』なども大好きで、テンションが上がるんですが、リズムや曲調がスタンドのノリに合うかどうかというのもある。ジャイアント馬場さんの『王者の魂』もすごくいい曲で大好きやけど、野球の応援曲としては少し違いますね。
最近では丸藤正道さんの曲も好きですが、テンポが難しい。やはり、ノリがよくて、スタンドの選手や生徒たちがかけ声を入れやすいことが重要です。だから、武藤さんの『HOLD OUT』なんかは、タ〜〜タ〜〜タッタ、タタタタタ〜ン、タ〜〜〜タ〜〜タッタ、タタタタタ〜ン......と始まったあとに『ワッショイ!ワッショイ!』とうまく入るし、三沢光晴さんの『スパルタンX』のようなアップテンポでノリのいい曲も合うんです」
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