【高校野球】投げる姿はまるで斎藤雅樹! 近江の148キロ右腕・上田健介が秘める無限の可能性 (3ページ目)
将来、どんな投手になりたいか。最後に上田に尋ねてみた。当然ながら斎藤雅樹の名前は挙がってこず、上田は「プロで活躍できるピッチャーになりたいです」と答えた。参考にしている投手は、とくにいないという。
その後、近江は近畿大会準々決勝で滋賀学園と接戦を演じたものの、1対2で敗れている。ほかの準々決勝の試合内容を考えると、近江が来春の選抜出場校に選ばれる可能性は高そうだ。
心技体で大きなスケールを残す上田健介は、ひと冬越えてどんな姿を見せてくれるのだろうか。「ミスター完投」に近づくのか、それとも新たなアングルを手に入れるのか。無限の可能性を秘めた大器が進化を見せたその時、来年のドラフト戦線はゆっくりと動き始めるはずだ。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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