【夏の甲子園2025】横浜が見せた誇りと粘り、県岐阜商と織りなした珠玉の2時間42分 名勝負はいかにして生まれたのか (4ページ目)
県岐阜商のヒット16本に対し、横浜は6本だった photo by Matsuhashi Ryukiこの記事に関連する写真を見る 試合が終わっても、満員の観衆はなかなか席を立とうとしなかった。その光景がとても印象的だった。おそらく、そこにいた人々も筆者と同じように、この試合の余韻が体に残り続けていたのだろう。
20年以上も大会を見ているが、数年に一度、この日のようなすばらしいゲームに出会える時がある。その瞬間に立ち会えた喜びは、野球観戦の醍醐味である。
県岐阜商と横浜の格別な2時間42分は、一生忘れないだろう。
著者プロフィール
氏原英明 (うじはら・ひであき)
1977年生まれ。大学を卒業後に地方新聞社勤務を経て2003年に独立。高校野球からプロ野球メジャーリーグまでを取材。取材した選手の成長を追い、日本の育成について考察。著書に『甲子園という病』(新潮新書)『アスリートたちの限界突破』(青志社)がある。音声アプリVoicyのパーソナリティ(https://voicy.jp/channel/2266/657968)をつとめ、パ・リーグ応援マガジン『PLジャーナル限界突パ』(https://www7.targma.jp/genkaitoppa/)を発行している
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