名前の由来は藤川球児 西条・宇佐美球児は甲子園出場ならずもラストゲームで12奪三振の快投 (2ページ目)
立ち上がりは球速を常時130キロ台に抑え、制球重視で三者凡退。宇佐美は「9イニングを投げきるためと、相手が(ボールを)見てくると思って、慎重に入りました」と狙いを明かした。2回以降は「どんどん押していってもいいかな」と出力を開放し、スピードが140キロ台に乗ってくる。3回にはこの日最速となる142キロを計測した。
【新兵器・ツーシームも披露】
宇佐美といえば、ウイニングショットのスライダーが知られてきた。しかし、宇佐美は今春以降、ストレートの球威向上に力を入れてきたという。
「4月に菅(哲也)先生が来られてから、『ストレートで押すことが大事』と言われてきました。スライダーを投げていれば抑えられますけど、上の世界で勝つにはストレートが大事になってきます。右バッターのアウトコースはもともと得意だったので、インコースをしっかりと突けるように練習してきました」
そしてこの日、宇佐美は「新兵器」も披露している。ストレートの軌道から小さく落ちるツーシームである。
「夏に使うために、ずっと使ってなかったボールです。(リリーフ登板した)前回の試合でも、2球しか投げていません」
ツーシームは130キロ前後の高速帯と、120キロ前後の低速帯で使い分けている。小松打線の意識がストレートとスライダーに向くなか、ツーシームは有効に作用した。投球術とコーナーワークが冴え渡り、宇佐美は4回表一死から4者連続奪三振をマークしている。
0対0で迎えた6回表には、二死二塁のピンチを迎えたものの、右打者の秦遼太郎の外角へ139キロの快速球を投げ込む。ボールはシュートしながら外角へと収まり、空振り三振。ピンチを脱した瞬間、宇佐美はある違和感を覚えたという。
「左足のふくらはぎが、つったような感じがありました」
宇佐美はそう振り返る。ただし、こうも付け加えた。
「でも、たいした痛みはなかったです。(治療後は)普通にピッチングできていたので」
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