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【高校野球】九州国際大付にとんでもない逸材 「背番号10」がシートノックで披露した異次元の強肩に球場騒然! (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

── 春は外野での出場もあったようですが、夏の大会前の競争で結果を残せなかったということなのでしょうか。

「というより、自分より調子の上がった選手がいたという感じです。夏に勝つためには、調子のいい選手が出たほうが可能性は高くなるので。自分は投手として調子が上がっていたので、今は投手に専念しています」

── 今日は146キロが出ました。自己最速ですか?

「球場で計ったなかでは最速です。ブルペンでは148キロを出したことがあります」

── 立ち上がりは制球に苦しみ、どうなるかと思いました。焦りはなかったですか?

「2人を塁に出したんですけど、『まだ塁はひとつ空いている』と思っていました。自信のあるストレートで押せば、絶対に抑えられると。感触はよかったです」

── 投げることに自信があると言っていましたが、打撃はどうですか?

「あぁ......、少しはあります(笑)」

── 投手歴はいつからですか?

「本格的に始めたのは、高校2年の秋からです。中学でも少し投げていましたけど、捕手がメインだったので」

── ショートアームなのは、捕手の名残りでしょうか。

「いえ、もともとテイクバックは大きくとっていたんですけど、球がバラけていたのでショートアームに変えたんです。2年秋から冬にかけて変えて、コントロールがよくなりました」

── まだ大会中ですが、進路はどのように考えていますか?

「高卒でプロに行けるなら行きたいです。今のところ投手で行きたいと考えていますけど、必要とされるなら野手もできます。育成指名でもお世話になりたいです。周りの方としっかり話し合って、決めました」

 山本の話を聞いた後、九州国際大付の楠城祐介監督にも確認すると、「山本はプロ志望届を出すつもりです」という答えが返ってきた。楠城監督は楽天、ヤクルトでプレーした元プロ野球選手である。

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