【高校野球】幸福の科学学園にプロ注目のドミニカ人バッテリー 投手エミール・プレンサの父は中日在籍時に10勝を挙げたあの投手 (4ページ目)
その答えに、どう反応していいのか困ってしまった。ドミンゴといえば、投手とはいえ打撃が苦手な選手として有名だったからだ。日本時代には18打席連続三振という世界記録まで樹立している。俊足を生かし、セーフティーバントで安打を稼ぐイメージが強かった。
エミールは打撃動画を父に送り、アドバイスを受けることもあると語った。
「悪い時『ちゃんとやれ!』と怒られます。わたしのお父さん、一番いいファンです」
そのエミールの無垢な笑顔には、細かなことはどうでもいいと思わせるだけの魅力があった。
一方、エミールとバッテリーを組むユニオールは、棚橋監督が「彼は哲学者です」と評するほど、聡明な選手だった。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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