創価大・立石正広はメジャーを目指す 高校通算10本塁打から大学で強打者へ急成長 (4ページ目)
メジャーリーグをかじりたい──。そんな言葉を初めて耳にして、ぷっと吹き出してしまった。
6月24日に発表された大学日本代表24名のメンバーのなかには、当然のように「立石正広」の名前が記されていた。7月からチェコ、オランダを転戦したヨーロッパ遠征は序盤の5試合に「4番・一塁」で先発したものの、不振のため終盤はベンチを温める試合が多くなった。
チームはプラハベースボールウィーク、ハーレムベースボールウィークともに無敗で優勝を遂げたが、立石個人にとっては苦い国際大会デビューになってしまった。
それでも、立石正広の冒険は始まったばかりだ。東京新大学リーグという日の当たりにくい環境から、世界へ──。壮大なスケールの物語は、第2章へと突入していく。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
フォトギャラリーを見る
4 / 4