プロ野球選手からビジネスコーチになった高森勇旗が指南する「売れる営業マン」になるための方法 (3ページ目)
それは①に時間、②に体力と精神力、③に"ラクをしたい"という欲だ。
上記のKPIの流れで言うと、最上流はリスト160件。いざこれをつくろうとしても、友だちが急に100人増えることはない。実際には相当な量の行動を起こして、少しずつリスト(連絡できる人の数)が増えていく。
それだけの行動を実際に起こそうとすると、相当な体力を要する。さらに、「いきなり連絡したら嫌われないかな」「強引だと思われないかな」といった精神力も要する。そして、仮にKPI②のアポイント率が50%になれば、上流のリストは半分の80件でこと足りる。そう考えると、時間、体力、精神力を使ってリストの数を増やすより、ロープレを繰り返して確率を上げたほうが効率的だと思うのが人の常だ。そうして、数の勝負から逃げる。
それは、限りなく"普通"の流れである。だからこそ、この数の勝負に立ち向かったものだけが、"普通でない"売れる営業マンへと成り上がることができるのだ。
売れる営業マンをよく観察すると、最小限の行動で最大の成果を得ているように見える。言い方を変えると、「あんなにラクしているのに、やたら成果が出ている」ように見える。
なぜなら、彼らはすでに"売れている"人であり、過去に大量の行動を起こしたことによって、確率がすでに最高レベルまで上がっているからだ。どのように行動を起こせば成果が最速で上がるかということを、経験のなかですでに体得している。
駆け出しの営業マンが、売れている営業マンに見習うべく、彼らの行動を観察し、自分のものにしようとする。多くの営業マンが、「これだったら、俺にでも簡単にできそうだ」と思う。しかし、すでに"売れている"営業マンの動きは、駆け出しの営業マンにとって何の参考にもならない。彼らは、大量行動期をとっくに過ぎているからだ。
駆け出しの営業マンが一番参考にするべきは、1日に一番長い距離を移動している営業マンである。ある会社では、売れる営業マンに共通していることは、売れるちょっと前の段階で「1日に3万歩を歩いていたかどうか」だったという。
売れるに従って、動きが洗練され、必要最低限の動きに絞られていく。しかし、その前には大量行動期があり、その時の動きこそが売れるためのステップだといえる。
彼らの動きを見れば、「売れる前に、どのくらい行動を起こしていたか」を知ることができるだろう。
降伏論―「できない自分」を受け入れる
★うまくいかない
★結果が出ない
★ついてない
すべてあなたの「決定」の結果である
「心が抵抗すること」をやってみよう。
これまでの人生で起こるはずのなかったことが起こりだす。
普通に生きているだけでは、「パフォーマンスを上げる」「成功する」などは無理だと、著者の高森勇旗さんはいいます。
では、どうしたらできるようになるでしょうか。
それは、これまでの自分の努力をあきらめて、「自分は無能である」ということを徹底的に受け入れることからはじまると言います。
それができたら、半分達成したようなものです。
大切なのは、「いつもやっている行動」をいろんな物理的なしくみで(この本にさまざまな方法が載っています)変えること。
「今日はランニングやめておこうか」と思った時点でランニングシューズに履き替えてみる
何かをはじめようと思ったその時点ですぐに予約をする
など、強制的にやってみると、それまでとは違う人生にひょいっと変わることでしょう。 いつもと違う選択をする”だけ”で、これまでとは違った景色が見ることができます。 希望に満ちた、おもしろい人生を手に入れるために、ぜひこの本を役立ててください。
価格 ¥1,760(本体¥1,600)
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