山本昌が夏の甲子園12人の好投手を診断。「全国で一番打ちづらい」と絶賛したのは? (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

横浜高校相手に6回無失点の好投を見せた広島新庄・花田侑樹横浜高校相手に6回無失点の好投を見せた広島新庄・花田侑樹この記事に関連する写真を見る花田侑樹(広島新庄/182センチ・75キロ/右投左打)

 フォームの完成度が高いわりに伸びしろも感じられて、楽しみな投手です。スリムな体型、バランスのいいフォームと、まさに投手らしい投手。ボールの(指の)かかりがよく、シュート回転が目立たないのも魅力です。春のセンバツではカットボールを多投していましたが、この夏の甲子園では縦に大きく変化するカーブが効果的でした。小さく変化する球種に頼ると無意識のうちに手首が寝るクセがつき、ストレートに悪影響を及ぼすリスクもあります。花田くんにはぜひ、今のスタイルを極めていってもらいたいですね。今後、体ができてくれば、ストレートはもっと速くなるはずです。プロの環境で鍛えたら、早く一軍戦力になれそうな実力を感じます。

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