2021.07.04

佐々木朗希2世、和製ランディ・ジョンソン…初の甲子園にかける地方大会注目の10人

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Sankei Visual

 今春の選抜野球大会では、小園健太(市和歌山)や達孝太(天理)といった好投手が実力を発揮し、スカウト陣からドラフト上位指名候補と評価された。だが、これまで甲子園出場実績はなくとも、ドラフト戦線の中心人物になりうる逸材はまだまだいる。

 そこで、高校3年春まで甲子園を経験していない好素材のなかから、とくに要注目の10選手をピックアップしてみた。

最速154キロを誇る高知高のエース・森木大智最速154キロを誇る高知高のエース・森木大智  今夏のパフォーマンス次第でドラフト戦線の主役に躍り出る可能性を秘めているのが、右腕の風間球打(きゅうた/ノースアジア大明桜)である。

 真上から叩きつけるような角度のある剛速球は、現時点で最速153キロをマーク。変化球の精度が向上し、投球に強弱をつけられるようにもなってきた。高校時代の佐々木朗希(ロッテ)を比較対象に出すスカウトもいるほどで、そのスケールはいまだ終わりが見えない。

 昨夏は秋田の独自大会を制しながら、甲子園大会の中止に泣いただけに今夏は最初で最後の甲子園出場を狙う。風間が初めて甲子園マウンドに立つことになれば、間違いなく脚光を浴びるだろう。

 森木大智(高知)もスター性抜群の本格派右腕だ。高知中時代には軟式球で最速150キロをマークし、春夏の全国大会で優勝。一躍全国区の知名度を得た。高校進学後は1年時に右ヒジの炎症、3年春には右足首のねんざと節目に故障があり、甲子園への出場も果たせていない。

 それでも、現時点でスピードは最速154キロまで伸びている。変化球を含めた総合力で勝負できるタイプで、好調時は手がつけられない。右の強打者としても高く評価されている。

 中学時代から「野球人口が減っているので、自分を見て野球をやりたいという子どもが増えてほしい」と大局に立ったコメントを口にすることもあった。高い理想を持つ本人にとって高校野球はあくまで通過点にすぎないが、今夏は大器の片鱗を満天下に見せておきたいところだ。