奥川恭伸から豪快アーチ。
京都No.1スラッガーは「飛ばす力が増した」 (2ページ目)
そして、府内屈指のスラッガーは、高校通算35本塁打の京都外大西の捕手・山下航汰だ。昨春、練習試合で当時星稜のエースだった奥川恭伸(現・ヤクルト)から本塁打を放って話題になった。速球に振り負けない鋭いスイングが持ち味の右打の強打者だ。体の線の細さは否めないが、上羽功晃監督は「(冬を越え)体が太くなってきたので飛ばす力は増した」と評価する。今夏、さらにアーチを重ねていくのか注目したい。
昨秋の京都王者・京都翔英は、複数の投手の継投が巧みだ。なかでも速球派右腕の大越颯汰(そうた)は、140キロ台のストレートで押すピッチングが注目される。左腕の三尾倖平(みお・こうへい)は、昨年近江のエースだった林優樹(現・西濃運輸)を彷彿とさせる大きく脚を上げたフォームでキレのある変化球を放る。制球力が高い技巧派左腕だ。
2年生右腕の池島涼太も経験を積み、夏大会に備えている。また、バリエーション豊富な投手陣を盛り立てる捕手・森岡大輔は巧みなリードも見どころだ。森岡は強肩も持ち味である。
昨春センバツ出場の福知山成美は、主将で守備範囲の広い外野手・人知憲蔵(ひとじ・けんぞう)を中心に攻守にまとまる。勝負強さと長打力が売りの内野手・井戸悠太、サイドスロー右腕の山中光ら可能性を秘める戦力が多く、選手層の厚いチームを束ねる監督の采配も見ものだ。
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