2020.05.02

済美の「オヨヨドォ~ス!」に大苦戦。
芸人ティモンディが「野球留学」を語る

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kikuchi Takahiro

前田さんは高校1、2年時にスポーツメーカーの筋力測定で全国1位を獲得――前田さんはどうでしたか?

前田 僕は神奈川の座間ボーイズでプレーしていて、進路を決める時に何校か声をかけてもらっていたんです。最後は地元・神奈川の名門か、愛媛の済美かで悩んだ末に済美に決めました。

――どちらも強豪なのに、なぜ遠い済美を選んだのですか?

前田 母は「近くでいいんじゃない?」と言ったんですけど、僕はどうしても甲子園に行きたくて。「どちらが甲子園に近いか」と考えた時に、神奈川の高校野球はチーム数が多いし、レベルも高い。名門でも甲子園に出られない可能性が高いと思ったんです。

――もともと愛媛に縁があった高岸さんと違って、前田さんは見知らぬ土地ですよね。抵抗感はなかったのですか?

前田 遠いからイヤだな、という思いはまったくなかったですね。目標の甲子園に近いかどうかが大事でした。県外の高校に進む子は、基本的にそこの抵抗がない子がほとんどだと思うんです。親元を離れることに対して、ネガティブな感情がない。「プロに行きたい」とか「甲子園に行きたい」という目標のためには、距離は問題にしないというか。

――入寮初日の夜に、高岸さんと前田さんは会話を交わしたそうですね。

高岸 そうなんです!

前田 他愛もない世間話だったと思いますが、前年末(2007年12月)の『M-1グランプリ』の話をしたことは覚えています。「サンドウィッチマン、面白かったね」って。サンドウィッチマンさんが、敗者復活戦から勝ち上がって優勝した大会ですね。