山崎武司が夏の強打者10人を診断。
「育てたい」という意外な球児は?

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

甲子園では初戦敗退も2安打を放った俊足好打の1番打者、広島商の天井一輝甲子園では初戦敗退も2安打を放った俊足好打の1番打者、広島商の天井一輝天井一輝(あまい・いっぺい/広島商3年/178cm78kg/外野手/右投左打)

今回見た選手のなかで、一番惹かれたバッターは彼でした。何がいいかと言うと、ボールの見送り方がいい。構えからスイングまで全体的にバランスがよく、ボールをしっかりと見極めている。これはできそうでできないことなんです。体つきも下半身の強さもあるし、あとは全体的に力がついてくればもっと飛ばせるようになるはず。今はまだガムシャラにやっているだけでしょうが、「どうしたらこの球をこの方向に打てるか?」と考えて打てるようになれば大化けするはずです。変なクセもないし、僕が指導者なら「教えがいがあるなぁ」と感じる素材です。

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