2019.08.20

ついに小学生年代で球数制限。
野球界の未来が変わる分岐点となるか

  • 粂田孝明●文 text by Kumeta Takaaki
  • 共同写真企画●撮影

明治神宮野球場での開会式。8月23日まで都内で熱戦が繰り広げられる 中には球数制限には賛成の立場としながらも、新たな提言をする監督もいた。新町イーグレット(群馬県)の渡邉慶之監督は「選手の調子によって球数にばらつきが出てしまうんです。できればストライクゾーンを広くしてほしいですね。そうすれば球数は減ると思います」と斬新なアイデアを持つ。

 今回、選手の検診に関わった慶友整形外科病院の古島弘三医師も、球数の制限だけで問題が解決するとは考えておらず、指導者の意識改革もさることながら、もっと根本的なルールの改正も視野に入れて提案していく予定だという。

「カウントを1-1から行なうとか、バッテリーの距離を短くするとかして、ピッチャー有利な状況にするもの面白いと思います」

 改革はまだスタートしたばかり。全日本軟式野球連盟は、長時間練習が常態化している現状を踏まえ、1日3時間以内とするガイドラインも発表している。長時間練習に頼ることなく、これらの取り組みにより、早ければ6~7年後には、故障することなく育ち、大谷翔平に匹敵するような世界のトップで戦える選手が誕生しているかもしれない。今大会が、野球界が明るい未来に向かうための分岐点になるだろう。

※本文中の少年野球における数値は、全日本軟式野球連盟発表のデータとなります

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