力を伸ばした北照の「最弱世代」が
甲子園でも成長。要因を監督が語る (3ページ目)
中京学院大中京との試合後には、約4万3000人の観衆から惜しみない拍手が送られた。
「これだけのお客さんの中で試合ができることは本当にすばらしい。選手たちには、『大観衆の中でプレーできたことを忘れないように』と言いました。今後のためにもしっかり覚えているようにと。甲子園で勝つためには、走攻守において、まだまだ力が足りないと感じました。ただ、野球が下手でも、一生懸命に野球をやれば甲子園で試合ができる。日常を丁寧に、物事を丁寧にこなしていくことで、高校生は大きく伸びるということがわかりました。
そういう意味では、夏の甲子園で初勝利を飾ることはできませんでしたが、このチームは北照の歴史を変えてくれたんじゃないかと思います。頑張れば、みんなに拍手をもらえるチームになれる。負けたことは悔しいけど、ここまで連れてきてくれた選手たちには感謝しかありません」
北海道に戻ってから、甲子園を経験した3人の2年生、ふたりの1年生を中心に新しいチームがスタートする。この日の悔しさを力に変え、夏の甲子園での初勝利を目指して。
3 / 3