2019.08.05

101回大会展望。強打の東海大相模、
奥川擁する星稜、近畿勢らが軸

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masatakaphoto by Ohtomo Yoshiyuki
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 昨年、春夏連覇を果たした大阪桐蔭のような大本命は不在。”BIG4”と言われる好投手4人のうち、大船渡・佐々木朗希、横浜・及川雅貴、創志学園・西純矢が地方大会で敗退し、センバツ優勝の東邦も破れるなど注目校次々と姿を消した。どこが優勝してもおかしくない本命不在の大混戦といえる。

 そのなかで、間違いなくトップレベルの素材を揃えるのが東海大相模(神奈川)だ。180センチ、85キロの山村崇嘉(たかよし)、186センチ、92キロの西川祐(りょうすけ)と堂々たる体躯を誇るふたりに加え、核弾頭の鵜沼魁斗(うぬま・かいと)を加えた2年生の3人で通算102本塁打。さらに通算45本塁打を放ち、最速145キロを投げる投手としても注目される遠藤成(じょう)、50メートル5秒9の俊足で東海大相模の代名詞である”アグレッシブ・ベースボール”を体現する金城飛龍らもおり、打線は上位から下位まで気が抜けない。

神奈川大会で3本塁打を放った東海大相模の主砲・山村崇嘉 投手陣は絶対的な柱こそいないものの、2年生左腕・諸隈惟大(もろくま・いっと)は14回無失点、紫藤大輝は8回無安打無失点と安定している。神奈川大会7試合を戦い、起用した投手は6人。10イニング以上投げたのは諸隈だけという層の厚さは、猛暑での戦いで有利に働くだろう。

 黒川史陽(ふみや)、東妻純平、西川晋太郎と過去9人しかいない5季連続出場を果たした3人がいる智弁和歌山は、昨春のセンバツ準優勝、今春のセンバツベスト8など、甲子園経験者が揃う。

 主砲の黒川は、高嶋仁前監督のアドバイスで和歌山大会準決勝、決勝で本塁打を放つなど、調子を上げている。東妻、西川も5割以上の打率をマーク。ここに1年生の4番・徳丸天晴(てんせい)も加わり、伝統の強力打線は健在だ。

 投手陣も昨春のセンバツ決勝で先発したエースの池田陽佑(ようすけ)、今春センバツで147キロをマークした2年生右腕・小林樹斗(たつと)に加え、センバツではメンバー外だった2年生左腕・矢田真那斗が急成長。投手陣は5試合でわずか1失点と好投した。投打とも高いレベルでまとまっており、2000以来の全国制覇も視野に入れる。