2018.09.05

平田良介も驚く母校・大阪桐蔭の強さ。
「メンバー会が貢献している」

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu

 100回記念大会の甲子園で圧倒的な強さを見せ、史上初となる2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭(北大阪)。甲子園での成績は春夏通算で63勝12敗、8割以上の勝率を誇り、現在の高校野球界において「最強」の名をほしいままにしている。

 数ある名勝負を演じてきた大阪桐蔭だが、その名を広く知らしめたのは2005年の夏の甲子園だろう。初戦の春日部共栄(埼玉)戦でエース・辻内崇伸が左腕最速となる156キロを記録すれば、主砲の平田良介は準々決勝の東北(宮城)戦で3本のホームランを放つなど、大きなインパクトを残した。

 そんなレジェンドOBのふたりは、今夏の後輩たちの活躍をどう見ていたのか。まず今回は、中日ドラゴンズの主力として活躍する平田に、春夏連覇を成し遂げられた理由、プロ期待のスラッガーである藤原恭大(きょうた)の印象などを聞いた。

大阪桐蔭で1年時から4番を任されていた平田──今夏の大阪桐蔭の戦いを振り返っていかがですか?

「単純に『すごい!』と思いました。選手たちはもちろんですが、あらためて”メンバー会”のみんなが優れているなという印象です。かなり貢献度が高かったように感じます」

──その”メンバー会”とは?

「大阪桐蔭では、ベンチ入りできなかった選手たちを”メンバー会”と呼んでいるんです。僕の高校時代にも、次に対戦する高校や、のちのち当たるだろうライバル校の分析をしてくれていました。他の高校では”データ班”と呼ばれているかもしれませんね。今大会の決勝の前にも、金足農のバッテリーの配球を徹底的に分析したと言われていますが、それがあったからこそ大阪桐蔭のバッターたちは思い切りバットを振れたんだと思います。

 そういった情報収集の他にも、通常の練習メニュー以外で『ちょっとスイングの調整をしたいな』と思ったときにバッティングピッチャーを買って出てくれたりと、早急に対応してくれる。ですから、この連覇は総合力が他校に勝った結果でもあると思います