決勝進出率なんと4割超。
「幸運の大会6日目」を勝った4校に注目 (2ページ目)
思えば、同じく南北海道代表の駒大苫小牧が05年に夏連覇を達成したときも初戦は「6日目第2試合」だった。
これから勝ち上がることを考えても6日目は利がある。5日目第3試合以降は2回戦からの登場となるため、決勝まで進出した場合、1回戦から戦ってきたチームは6試合目となるのに対し、2回戦からの登場だと5試合目となる。酷暑の中、1試合少なくて済むのは、コンディショニング面で大きなアドバンテージだ。
それを証明するように毎年6日目で初戦をクリアした4チームの勝率は、驚異的である。
04年までの12年間を遡(さかのぼ)ると、大会6日目を勝った4チーム中、1チームもベスト4入りできなかった年は06年、10年、14年の3回しかない。
その一方で、12年に「6日目第3試合」の大阪桐蔭が優勝するなど、決勝に進出したチームは、じつに6チームもある(※08年に優勝した大阪桐蔭は、もともと5日目第3試合だったが、雨天順延で6日目第1試合になったため除外する)。
04年決勝は、初優勝を遂げることになる駒大苫小牧と済美の顔合わせとなったが、いずれも初戦は6日目だった。この年を含め、大会6日目を勝ったチームが決勝の舞台に立ったことが、12年間で5回。決勝進出率ということでいえば、4割超だ。
この夏、北海同様6日目のラッキーくじを引き、第4試合で常葉菊川を6-1で破った秀岳館(熊本)の鍛治舎巧監督も、6日目のメリットをこう語った。
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