桑田・清原も愛した伝説の「PLチャーハン」を知っているか? (4ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 牛島寿人●写真 photo by Ushijima Hisato

大西氏はPL学園から近畿大に進み、2002年のドラフトで近鉄から7巡目指名を受け入団。その後、オリックス、横浜(現・横浜DeNA)、ソフトバンクでプレーし、2011年に現役を引退。その翌年の4月に焼肉店『笑ぎゅう』をオープンさせた大西氏はPL学園から近畿大に進み、2002年のドラフトで近鉄から7巡目指名を受け入団。その後、オリックス、横浜(現・横浜DeNA)、ソフトバンクでプレーし、2011年に現役を引退。その翌年の4月に焼肉店『笑ぎゅう』をオープンさせた

 ちなみに、この"PLチャーハン"を近年の選手たちは知らない。現在、野球部員は2年生の11人のみで、存続か廃部か、この先の展開も不透明なままである。しかし、それ以前に2000年春に野球部員が生活していた研志寮から一般生と同じ寮に移り、伝統のメニューも途絶えたのだ。

「ふと、PLチャーハンを食べたくなる時はないのか」と大西氏に聞くと、「懐かしさと苦い思い出が半々なんで......」と苦笑いし、続けた。

「でも、久しぶりに作ってみたら、マヨネーズの焦げた匂いで、一瞬にして当時を思い出しました」

 作らされた記憶と、作らせた記憶。まさにPL野球部員にとって"PLチャーハン"は、青春の思い出が詰まった至高の一品なのだろう。

■スポーツの秋、食の秋 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る