2012.07.06

【高校野球】ピークは数年後。将来性豊かな実力派が揃う北信越

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko

今春のセンバツに出場した地球環境のエース・漆戸駿 野球に関して、北信越という地域は一見地味に思えてしまうが、松井秀喜(レイズ)を筆頭に、小松辰雄(元中日)、今井雄太郎(元阪急)、川藤幸三(元阪神)など、個性的で実力派の選手を数多く輩出している。

 さて、今年はどうだ。現時点で知名度はなくても、将来的に叩き上げのしぶとい生命力を持った選手になりそうな逸材が揃っている。

 石川には、入学当時から大型左腕として注目され、今年最終学年を迎えた星稜の森山恵佑(3年/186センチ 80キロ/左投左打)がいる。制球に苦しみなかなか試合を作れない状況が続いているが、高校生離れした球威が魅力。時間をかけてじっくり育てていきたい大器だ。

 また野手では、入学してすぐに「1番・ショート」の大役を任された野球センス抜群の遊学館・谷口一平(3年/172センチ 71キロ/右投左打)と、変化球も難なく芯で捉えてしまう超高校級のバッティング技術を持つ金沢のセンター・中村優作(3年/172センチ 72キロ/左投左打)。現段階でバッティング技術に関しては、全国でもトップレベルのふたり。この先、さらにスイングスピードを上げていけば、プロでも3割を打てる資質を持つ。最後の夏にどんな結果を出すのか、注目したい。

 富山で注目を集めるのは、高岡第一のショート・森本龍弥(3年/183センチ 84キロ/右投右打)。三遊間深くから一塁に矢のような送球ができる強肩と、ライナー性で120メートル飛ばせる長打力。北信越ではトップクラスの大型ショートに成長した。まだまだ伸びしろがあり、これからどれだけの技術を身に付けていくのか、非常に楽しみな選手だ。