【自転車】片山右京が語るTeamUKYOの今。「山にたとえるなら三~四合目」 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira
  • 高木秀彰●撮影 photo by Takagi Hideaki

「一番最初にチームを結成し、Jプロツアーの頂点を目指して参戦を開始したときと同じように、来年はアジアツアーのトップを獲りに行きます」と、チーム代表の片山右京は来季に向けたビジョンを明かした。

「アジアツアーをしっかりと戦ってタイトルを獲りにいきながら、ヨーロッパツアーのレースにも可能なかぎり参戦をしたいと考えています。大言壮語に聞こえるかもしれないけど、日本国内のUCIレースではツアー・オブ・ジャパンで連覇を狙い、秋のジャパンカップはクリテリウムでもロードでも優勝争いを目指します」

 チーム結成当初から公言してきたツール・ド・フランスへの参戦はまだ遙か彼方にあるものの、そこから5年間の経験を積んで、本格的な活動域を日本国内からアジアへと広げ始めた現在の状況について、片山は「山にたとえれば、三~四合目あたり」と語る。

「富士山でいえば、まだスバルラインの途中なんだよな、というのが実感ですね。強力なイラン勢を倒してアジアチャンピオンを獲得すれば、ようやく五合目。そして、アジア代表のような格好でプロコンチネンタルチームに昇格できるころが、六合目到達、といったあたりでしょうね。

 そこからは傾斜角度がさらに急になるので、七合目、八合目では選手の補強や、会社組織としてチームの業績やビジネスモデルの両輪をさらにしっかりと回していかなければならないし、九合目や十合目となると、いつも雲のなかにあるのでここからではまだ見えない、というのが今の印象でしょうか」

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