2015.10.20

【自転車】激戦のジャパンカップでTeamUKYOが得た次なる目標

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 レース前に語った言葉どおり、土井は開始と同時に飛び出して数名の逃げ集団を構成。その後、終盤の11周目まで逃げ集団でメイングループを先行する走りを続けた。土井が集団に飲み込まれたころからレースは大きく動き、最後はメイングループから抜け出した4名に優勝争いが絞り込まれた。

 4時間に及ぶ長丁場の戦いを制したのは、トレック・ファクトリー・レーシングのバウク・モレマ。2位はランプレ・メリダのディエゴ・ウリッシ。そして日本ナショナルチームから参戦した新城幸也が3位表彰台を獲得した。日本人2番目の上位フィニッシュは、畑中勇介の10位だった。

 土井がレース終盤まで一貫してパフォーマンスの高い走りを見せたことや、畑中の連日のトップテンフィニッシュなど、今年のTeamUKYOは、参戦するだけのレースに終わっていた昨年までのジャパンカップと比べれば、ワールドツアーチームに対して確実に存在感を発揮していたことは間違いない。

 かつては目に見えないほどの高みにあった世界のレベルが、手を伸ばせば触れることができるかもしれない距離にある、という手応えを感じることができたレースだった――とはいえるだろう。

 だが、課題というものは、それを達成すると必ず次の目標が現れる。その意味で、今回のジャパンカップはTeamUKYOが目指すべき次の課題が明確になったレースだった。なぜなら、彼らはワールドツアー勢がひしめくこのような戦いで勝てるチームへと、成長しなければならないのだから。

(次回に続く)

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