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【自転車】TeamUKYOが伝統の「輪翔旗」をついに獲得! (3ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 ブリヂストンアンカーや宇都宮ブリッツェン、キナンサイクリングチームなどの選手が集団のなかで主導権を握ろうとして、積極的に勝負を仕掛けていく。この集団のなかにTeamUKYOは、畑中、土井、グアルディオラ、平井の4名を送り込んでいた。各陣営は互いに牽制しあいながら、やがてトップグループは少しずつ縦に長くなって、最終ラップを迎える。先頭の数名は集団でゴール手前に差し掛かり、最後は激しいスプリントバトルの戦いになった。

 この僅差の激戦を制したのは、畑中だった。ライバルたちよりも数センチ早くゴールラインを通過した瞬間、畑中は大声で叫びながら左の拳を固く握りしめた。チームのテントに戻って来てからも、畑中は「いやー、本当にうれしい」と何度も連呼した。

「夏以降は不得意なコースが続き、厳しく追い上げられる状況をなんとか耐えながら、今回の得意コースへ来て、そこで勝つことができたので本当にうれしいです」

 また、畑中の優勝に加え、グアルディオラが4位、土井が12位に入ったことで、TeamUKYOは団体戦でも勝利を飾った。これにより、チームは結成4年目にして初めて輪翔旗を獲得した。

「圧勝でしたね」と、チームキャプテンの土井は、満足そうな表情でこの日の戦いを振り返った。

「選手ひとりひとりの力が強いから、チームとしてもうまく機能する。今日のレースは、畑中のリーダージャージをキープすることが第一の目的だったので、それをしっかりと達成できたことが一番の成果だと思います」

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