【新車のツボ166】ダイハツ・ロッキー。5ナンバーのカッコエエやつ (2ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 そんな5ナンバーSUV市場に、2019年11月、いきなり登場したのが今回のロッキーと、ライズ(写真の青いクルマ)である。ご覧のようにけっこう押し出しの強いデザインだが、サイズは5ナンバーにおさまり、海外での販売予定のない日本専用商品である。ロッキーとライズのちがいは顔のデザイン(と細かい仕様内容、そしてバッジ類)のみで、実質はまったく同じクルマだ。設計・開発から生産までクルマづくりのツボはすべてダイハツの手によるので、正確にはロッキーが本家で、ライズが分家なのだが、ダイハツとトヨタの販売力(=販売店数)から容易に想像されるとおり、実際の販売台数は分家のほうが圧倒的に多い。

 それにしても、ロッキー/ライズの人気はすさまじい。発売当月(昨年11月)の月間登録台数ランキングで、ライズは早くも軽自動車をのぞく乗用車全体の4位となり、翌12月は2位、そして2020年に入ってからは1月、2月ともライズが堂々たる1位に輝いている。

 加えて、ライズに対してロッキーの健闘が目立つのも今回のツボだ。2台の合計販売台数のうち、ロッキーが2~3割を占めているのだが、これは同様の兄弟車(ブーン/パッソ、トール/ルーミー&タンクなど)でのダイハツ版の比率より明らかに高いのだ。

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